IT MEMO: 2012年6月アーカイブ

データに関しての考え方。


今の僕の生き方の指針にもなっているのですが

金で買えない物に幾らの価値を見いだすか?

この部分を、真剣に考えていない人が多かったのでは?と思います。


今回のサーバートラブル
1,ファーストサーバーに障害が起こった
2,ユーザー側でバックアップ取ってなかった
3,サーバー選定した業者の説明&認識不足

ここは、切り分けて考え無ければいけません。

正直な話、
1は、落ちる前提でもう一台サーバー用意しておけば良いだけの話

2は、バックアップもきちんと取っていれば、問題ない

3は前回にも言ったとおり、知らない人の方が多かったんじゃないか?
そういう可能性を今回のトラブルは感じました。


そして、このデータをバックアップするという行為
ITスキル、コンサル力、営業力とも全く関係有りません。
クラウド時代と言われても、手法は変わりさえすれ、本質部分は一切変わりません


だからこそ、今回の件で問題が起こり、揉めている人全てに、ちょっとした愛情が足らなかったのではないでしょうか?

金で買えない物だからこそ、価値を算出し、それ相応のコストを掛ける。
どんなに、人間をこき使っても、失ったデータは戻ってきません。
(これは、PCも含めて同じです。)


今からでも遅くありません、物理的、論理的なバックアップ計画を立てましょう!





ファーストサーバーさんの障害
規模としては、日本最大でしょうか?

一般ユーザーの方は、非常にびっくりしたかもしれません。

当社にも、いろいろな問い合わせが寄せられました

改めて言うと、サーバーは必ず障害が起こります
機械は必ず壊れるからです。これは、クラウドも同じです。
クラウドという仮想環境は、物理環境の上で動いています。


まず、最初に言いたいことを述べると
・サーバーは落ちるんだから、その準備しとこうよ
・サーバー選択と運用は別物で、サーバーを選んだだけで、終わってませんか?
・サーバーと運用に関して、知らない人が多すぎる
これだけです。
知る(分析)&準備



どうしても、まずは売り上げがあがるところに目がきます。
経費を消費するだけのサーバーも運用も一番最後になりがちなのは、経験上仕方がないことだと思います

これは、セキュリティと同じなのですが、どんなにやろうとも完璧にはなりません。
完璧に近づけようとするほど、コストは指数関数のように上がってきます。

しかし、経験積んだ人間に掛かればコストパフォーマンスが高い提案や、会社の実情に合わせ予算や社員に応じたやり方はコンサルする事は出来るのです。
それは、結局の所、コストも安くなります(ただ、信頼できる人と言う事が条件)

サービスをストップさせず、売り上げを加速するためにも、一度は運用回りは真剣に見直してみることをおすすめします。
今周りにいるコンサルタント&技術者はサーバーが落ちる事を、貴方に指摘されましたでしょうか?アクセス過多に陥った時は、具体的にどうする?と言ってくれましたか?w
もっというと、素晴らしいコンサルタントは、本当に売り上げあがったサーバーを管理した経験はあるのでしょうか?(ちなみに、経験上月500万ぐらいまでは偶然でもいけますw)

運用代行、各種コンサルティングもやっておりますので
お気軽に弊社までご相談ください(と宣伝入れておきますw)


要点はここまでです
後は、飛ばしても大丈夫です


今回のトラブルで、個人的に一番興味深かったポイントは
・サーバートラブルが起こらない
・データの保証は無い
・サーバー屋は、損害賠償を請けない約款で契約させている
この辺を知らない、IT業界の人間(似非?)が意外に多いなぁと言う事です。

その上で、こういう事を言う人達は、知らないだけなのか、知った上での選択なのかは興味があるところです。

これは、経営者にも言えます。
・サービス運用は、何分止めて大丈夫なのか?
・サービス運用に幾ら予算を費やせるのか?
・データの運用は?
こういうこと考えていない人が非常に多いです。



私は、セキュリティ業界からスタートしました
長いこと運用側から業界を見てきたので、運用側と開発側、経営者の考えに溝があるのが判っています。
経営者は出来るだけコストは抑えたいので、運用側にお金を回さない、回せない状況でサービスをスタートしてしまう
これは、仕方のない状況です。

そして、現場では
・プログラムのドキュメントもない
・セキュリティも最低限しか考え無い
・運用ルールを決めても居ない
こんなのは、当たり前です

一人のできる技術者に全てを押しつけて、サービスはスタートしていきます
こういう状況下で、サーバー選択に関して、金額とブランドネームでしか選べないのは仕方ないことです
HPに書いている情報を信じて、選択するしかありません。

何故こうなったのでしょうか?
・ハードウェアが進歩して、サーバーが落ちにくくなった(低価格にも)
・スタートアップにスピードが求められている
この2つの要因に尽きると思います

ハードウェアの性能に関しては、Xeon5系がでてから飛躍的に向上しました
CPUの性能は勿論、メモリも大量に乗せられ、長いこと問題だったIOの問題も、SSDやFusion-io等の出現により、飛躍的に向上しました。
正直、今時のサーバーだと、普通の運用で100%の負荷を掛けることすら難しいです。

そして、現場ではスピードが求められていることも知っています。
ここは、一番印象的なのは、将来アプリが問題が出る場合、ドキュメント作るより、プログラムを作り直した方が早いとあるPGから言われた言葉が刺さっています。

僕はこの言葉で、サーバー屋としてのやり方を変えるようになりました
従来の考え方は、とにかく電源ボタン押したら、3年以上は環境すら変えない。
プログラムに欠陥があれば、修正。
サーバーの負荷があがれば、出来るだけチューニングする
これが、当たり前だったからです。

さらに、経営者目線で見てみれば、数百、数千万円のプロジェクトは、人使ってなんぼ。
良いアイデア考えついて、どれだけ早くリリースするか?これに尽きます。

過負荷になりました→それならスケールアップか、プログラム書き換えた方が、早いし結局安いんでしょ?

言葉が出ませんでした。
しかし、ベンチャーやPG目線で考えると、当然の考えではあるのと、知っててやる事に関しては何も問題はありません。

そういうこともあって、2つの要因という結論に至りました。

ただ、全てが正しい訳ではありません、ある程度の売り上げ規模になったら適正な費用を掛けることは重要です
その上で、とにかくシステム全体にブラックボックスをなくすこと。目の前のコストに振り回されないことが、回り道でも、トータルで金が掛からない運用になってきます。
そこが、実際に困るまで分かり難い、これが問題なのです

4,5年前、顧客がトラブルの時、社長にサーバーが壊れるなんか知らなかったと詰められました

その社長に説明不足だった自分の能力不足を自覚すると共に、毎月数千万円そのサーバーで売り上げ上げている現状でも、認識はそんな物なんだと改めて痛感しました。
その時は、サーバーそのものは1時間で復旧。データの流し込み(ユーザーが取っていなかった)で、さらに、4時間かかりました。


こういう大規模な障害事例をみて、改めてサービスの可用性をどこで割切り、如何にクライアントに経営に集中させるか?
私達の腕の見せ所だなぁと思いました。


追記
サーバー屋って一流どころ以外は、千差万別
一番凄いなぁと思ったところは、フレッツ回線引いて、帯域保証しているような所ありました。
騙された方が悪いんですかねぇ・・・・・・・・・

Japan AWS User Group (JAWS-UG) - 神戸(Kobe)勉強会第0回
に行ってきました

詳細は、こちら

昨年から、ホスティングサービスに関して、弊社のサーバーだけでなく、クラウドも含めて他社のサーバーの提案も始めています。

理由はシンプルで、安定性の向上と、コストメリットが出てきたこと。
弊社としても、ハードウェアのリスクを負うことなく、得意なマネージメントに集中出来るメリットがあることに可能性を見いだしていました。

お客さんに専用サーバーを1台貸すとして
故障のために、サーバーをもう一台用意し、回線を引くようなユーザー様には回線も・・・・
消耗品もそろえてと言うと、相当なコストが発生します。
この辺のコストの積み上げが、徐々に重荷になってきていたところでした。

ただ、良いことばかり言っても仕方ないので、先に問題点を言っておくと
・クラウドも、サーバーも、単体サーバーとしてみた場合、特に変わらない
・月額が数千・数万円レベルの話だと、特に安いというわけではない。
・トラブルは有ると言う事
この辺は、まず頭に入れておいた方が良いでしょう。

個人的にサーバーに関して一番の問題ですが
経営者&技術者両方言える事なのですが、コストが掛かると言う事は、困ってみなければ判らないと言うことがあげられます(コストを真剣に考えなくていいぐらい、共用サーバーのレベルが上がっているとも言えます)

貴方が借りているレンタルサーバー、24時間365日本当に動いてますか?
と言われて、目視で確認している人なんかいないと思います。
(僕的には、機械的な監視よりもこれが厳しかった・・・・・・)

とりあえず、話を戻して勉強会に・・・・

弊社のクライアントがAWSに移行して、金額や問題点等が判明してから、真剣にAWSの利用は考えるようになりました

ウォッチそのものはサービスを開始してから、ずっと見ていて、トラブルの話を聞く度に、まだミッションクリティカルな業務は厳しいんだなぁと思っていたのが本音でした。

しかし、クライアントのAWSの移行で様子を聞いていると、大丈夫かなと思えるようになってきました。
技術者の一言も、決断に至った理由の一つで
「AWS使っても、管理者は必要、数十台の環境で初心者だけの運用はしんどい」
と言う言葉でした。

そこから、本格的に利用をはじめ、さらにサミットに行ったり、いろいろな人と情報交換するようになりました。

そして、今回の神戸
実は、乗り遅れた口です。
本当は、大阪のイベントの方が行きたかったのですが、当日ユーストで知るって感じでしたw
神戸も、補欠。。

無理かなと思いながら、繰り上がりました。


堀内(https://twitter.com/#!/horiuchi)さんの話からスタート


AWSでWordPressを使う話の 古賀さん(https://twitter.com/#!/digitalcube)

MiningBrownie関連の話し 益子さん(https://twitter.com/#!/mashy117)

cloudpackからの事例紹介 後藤さん(https://twitter.com/#!/kaz_goto)


ざっと気になったことを言うと
・堀内さんは、スーツがレア、パーカーがトレードマーク
・デジタルキューブの、WP用のインスタンスを公開にするのは面白いかも
・マイニングブラウニーの大阪支店は、ひとりぼっち!
・虫かごシリーズ(http://www.mushikago.org/)の、DBの使い方興味深い
・cloudpack(http://www.cloudpack.jp/)の事例は豊富であること
・各社のインスタンスの使い方、面白かったかも。
・使いこなしている人達ですら、AWSの続々出てくる新しいサービスには追いつけない。
・神戸の勉強会って、よく行っている人達には、同じような顔ぶれ????w

他にも色々有ったのだけど、まとめれてない。


懇親会へ
参加は16名ぐらい


結局帰ったのは朝4時でした。
最近勉強会で日付変わらなかったことがないかも。

このままAWSが突き抜けていくのか?国産クラウドも頑張ってくるのか?
非常に楽しみなところ。
AWSのユーザーグループも盛り上げていくやり方は面白いと思います。

この数回勉強会見ていて少し思ったのは、何でも出来る事が末端では求められているのか?と言う事。しかし・・・・・・




とりあえず、参加した皆様今後ともよろしくお願いします!


[追記]
次は岡山らしいですよ!
第1回 岡山Amazon Web Sevice勉強会

第12回 WordBench神戸 に行ってきました
内容は

今年の目標である、勉強会に参加と関西の知り合いを増やすためですw
引き籠もり生活長いためか、知り合いが偏ってしまっているので、この辺は重要なポイント!


じつはここ最近、計画停電対策に、追われていたのですっかり忘れていました
当日、本当は出張行こうかなぁと思っていたところ、Twitterをたまたま見て、気付きました。危なかった

計画停電対策ですが、発電機はあるのですが、計画停電で常用となると、この部分も冗長化しないと怖いです
方向性が決まるまで、ぎりぎりまでまってました。小型のサイズだと数十万ですが・・・・・・・・^^;



話は戻り
少し遅れ気味で事務所を出て、遅刻して入場、結構広い会場でびっくりでした。

内容は3発。
一番目はレスポンシブルウェブデザインの話
詳細は、省きますが
個人的には昔から思っていたことが、レスポンシブルと言う言葉だったんだと言う事に感動を覚えました。もう少し早く知っていたらなぁと。

その次の内容は、実際に使われている例を掲示
他の人のやり方が見れて、それだけでも価値はありました。


最後の内容は、ワードプレス3.4に関して
ずっと使ってないと、なかなか分かり難い内容ですが、概要は掴めました。


勉強会の内容そのものは、少し技術、もしくはワードプレスの知識が無いと難しいのかなぁと思いました。

そして、お開きになり、懇親会へ。
17時半から日付変わるまで、呑みっぱなしですいません^^;

結局帰ったのは、日が変わってました。

[感想]
今まで来た中で、参加者が一番バラエティーに富んだ勉強会でした。
正直、内容そのものよりもそこをウォッチ出来ただけで元が取れたと思いました。
セキュメロでも感じたのですが、この辺は土地柄なんでしょうか?


その上で少し述べるならば、あのぐらいのフランクな雰囲気でずっと続けて欲しいなぁと思いました。
言葉で表現しにくいのですが、何か良いバランスなんですよねぇ。

ワードプレスに全く思い入れも何もないので、素直に楽しめた勉強会でした。


お会いした皆様、お話しできなかった皆様お疲れ様でした(生意気な事を言ってすいません^^;)
そして、主催者側の人ありがとうございました



と言う事で、結論

WordBench神戸 に行こう!